Behind the build — Day 004

つくり方の全容

「AIサイト100連発」day4、三代続くガラスびん工場「後藤硝子瓶(GOTŌ GLASS)」。この日は、これまでと違うことが起きました——修正が、ほぼゼロ。最初の出力で、ほとんど完成していたんです。理由は、AIが急に賢くなったからではありません。最初のプロンプトより前に“何を渡したか”でした。何を作り、誰に、何を訴え、そして何を避けるかを言葉にし、目指すトーンの参考と、場面ごとに最適な写真を先に揃える。day3の「おまかせ→凡庸」のちょうど裏返しです。完成形は、いちばん下で。

01

「避けたいもの」を、先に決めた。

溶けたガラスのヒーロー(クールで静かな仕上がり)
結果 — “いかにも”を避けた、静かなヒーロー

ここが効いた:製造業のサイトは、放っておくと「重厚・工業ブルー・"頑張ります!"の熱血」になりがち。今回はそれを最初に“避けたい方向”として言葉にした。NGを先に決めると、無限にあるデザインの選択肢が一気に絞られる。出てきたのは、その逆——現代カルチャー誌のように静かでクールな、溶けたガラスのヒーロー。

渡した前提いかにもな製造業のベタ、「頑張ります!」的な熱血の自己アピールは避けたい。三代続く技術を背骨に、新しいことも楽しむ工場として。

02

目指す温度を、参考イメージで渡した。

編集的なレイアウト(目次・極太英字・明朝・差し色オレンジ)
編集の骨格 — 英字×明朝×目次、差し色は一色

ここが効いた:「クールに」「編集的に」と言葉で言うだけでは、解釈がぶれる。そこで、目指す“構造”を示す参考イメージを数枚先に渡した。写真の使い方、極太の英字と明朝の縦書きの組み合わせ、白の余白、雑誌の目次のようなリズム——見た目の表面でなく、組みの骨格を共有する。差し色は、素材(溶けたガラス)の中にあった琥珀オレンジを一色だけ。

出した指示方向は、ドキュメンタリー写真+極太英字×明朝縦書き+白基調・余白+雑誌的な目次。差し色は素材の溶融色から一色だけ。工業ブルーは使わない。

03

写真は、場面ごとに最適なものを。

アップサイクル(瓶を花器に)のギャラリー
素材が決め手 — 瓶の“第二の人生”の提案

ここが効いた:素材は「とりあえず工場の写真」ではなく、各セクションに最適な一枚を揃えた。溶けたガラス(技術力と先進性の象徴)、職人の手、クラフトの瓶、そして瓶を花器に変えるアップサイクル。良い写真が場面ごとに揃っているから、物量で誤魔化さず、一枚を大きく見せられる。ターゲットも「OEMの担当者」と「若い作り手」を、セクションで撃ち分けた。

渡した素材溶融・成形/検品の手元/クラフトビールの瓶/瓶のアップサイクル(花器)/無地ラベルのOEM用——場面の数だけ、最適な写真を。

04

そして、修正ゼロで。

完成した全体(後藤硝子瓶 GOTŌ GLASS)
完成 — 後藤硝子瓶 GOTŌ GLASS(全体)

出てきた初稿に、直すところがほとんどなかった(唯一の調整は、写真の見切れ=素材の比率合わせだけ)。同じAIでも、何を渡すかで結果はここまで変わる。day3では「おまかせ」で凡庸が出た。day4では、何を作り・誰に・何を避けるかを決め、参考と素材を先に揃えた。それだけで、別物が一発で出てくる。指示の巧さの前に、準備がある。完成した全体は、この画像のとおり。

“おまかせ”の、
逆をやった。

何を作り、誰に、何を避けるか。参考と素材を、先に渡す。それだけで、修正ゼロで決まった。

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