Behind the build — Day 024
day24は、工務店「UMBAU」の続きです。今回の相手は、お客さんではなく工事現場のご近所さん。工事の音への苦情は、「うるさい」そのものよりも、「いつまで続くのか分からない」から生まれることが多い——そこで、ご挨拶のハガキにQRコードを載せて、今の工程・騒音の出る日・いつまで続くかが見えるページを作りました。検索には出てこない、渡した人にだけ届くページです。

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工事の前には、ご近所への挨拶があります。留守のお宅にはポストに紙を入れる——その紙に、QRコードをひとつ載せました。このページには、検索から来る人はいません。ハガキを受け取った人だけが、カメラをかざして開く。だからトップページも、メニューも、会社紹介もいらない。1枚で用が足りるページです。
なぜ紙だけにしないか日程まで紙に刷ってしまうと、工期がずれたときに配り直しになります。工事の日程は、天気ひとつで動くもの。変わる情報は紙に刷らず、ページに置く。紙には「変わらないこと」(挨拶と入口)だけを刷ります。
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ご近所さんが知りたいのは、工務店の実績ではありません。「今なにをやっていて、いつまでうるさいのか」。だからページの一番上に、今の工程と「うるさいのは◯日ごろまで」を大きく置きました。その下に、騒音の出る日(日付・作業の内容・時間帯)、工事全体の進みぐあい、車両の出入り、工期、そして現場担当の連絡先。上から、聞かれる順に並べています。
言い切らない書き方工事の日程は、天気ひとつで動きます。だから「7月20日ごろまで」「〜の見込みです」と、幅のある書き方のまま出しています。正確な日付を約束して外すより、見込みは見込みと正直に見せるほうが、ご近所さんとの関係にはずっといい。
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ページの中身は、Googleスプレッドシート1枚とつながっています。現場監督がやることは、セルを書き換えるだけ。工程が進んだらプルダウンで選び直す、騒音の出る日が決まったら1行足す。保存すれば、ページに反映されます。専用の管理画面も、業者への連絡も、いりません。
表の見た目も自動で色や罫線のついた見やすい表を毎回手で作るのは大変なので、最初の1回だけ、表の体裁を自動で整える仕掛けを用意しました。まっさらなスプレッドシートがボタンひとつで上の写真の状態になり、あとは「内容」の欄を直すだけです。
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スプレッドシートの「工程」を基礎工事から上棟に変えると、ページの大見出しが変わり、「工事の進みぐあい」の現在地も自動で動きます。過ぎた騒音の日は、自動でリストから消えます。工期は必ずずれるものだから、「直すのが簡単」であることが、このページの生命線です。ハガキは配り直せなくても、ページなら1分で直せます。
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デザインは、前回作った工務店UMBAUのサイトと同じ世界観で。ヘッダーに現場の写真を一枚だけ入れて、あとは白地に情報を淡々と並べています。ご近所さん向けのページに必要なのは、映えではなく、分かりやすさと感じの良さ。それでも、渡された紙のQRを開いた先がきちんと美しいと、工務店の印象は静かに上がります。
大きな現場には工事の看板が立ちますが、外壁塗装のような小さな工事では、掲示が何もないことがほとんどです。「いつまで続くんだろう」というご近所さんの不安に、決まった置き場所がない。今回のページは、その隙間に置くものです。検索もSNSも関係なく、ご挨拶ハガキのQRから、必要な人にだけ届く。同じQRを、現場の仮囲いに貼り出してもいいかもしれません。更新はスプレッドシートのセルを直すだけ。ウェブサイトは「世界中に公開するもの」だけではない——目の前の数十世帯のためだけのページという作り方もある。100連発は、まだ続きます。