Behind the build — Day 016
day16 は、高円寺の小さな美容室「hair room sowa(架空)」。店主がひとりで立つ、席ひとつのお店です。お客さんが知りたいのは「今日、行けるかな。空いてるかな」の一点。でも美容室の空きは、やりたいことで変わります。カットだけなら 1時間、カラーも足すと 2時間半。だからやりたいメニューを選ぶと、その所要時間ぶんまるごと空いている日時が出るようにしました。そして空き状況の元になっているのは、店主が普段使っている Google カレンダーそのもの。予約が入ればサイトの空きが減る。しかもお客さんの名前はサイトには出ません。予約システムも、専用アプリも、作っていません。完成したサイトと、その仕組みを順番に。

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美容室の「空いてるか」は、他の店と少し違います。やりたいことで、必要な時間が変わる。カットだけなら 1時間、そこにカラーを足せば 2時間半。だから「◯時から空いてます」だけでは足りません。カットなら入れる日でも、カラーまでやるとまるごとの空きが足りずに入れない、ということが起きる。そこで、メニューをチェックするとその合計時間ぶん、続けて空いている日時だけを出すようにしました。選んだ内容で、行ける日が変わります。
出した指示やりたいメニューをチェックで選べるようにして、その所要時間の合計を計算する。その時間ぶんまるごと空いている日時だけを一覧に出す。カットだけなら入れる日でも、カラーを足すと入れない、というのが分かるように。
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空き状況を別のシステムで管理してもらうと、店主は道具をもう一つ覚えることになります。それは続きません。だから元にしたのは、店主がもう毎日使っている Google カレンダー。「10:00 カット 田中さん」と、いつもの予約表に書く。それだけで、サイトのその時間の空きが消えます。臨時休業も同じで、その日に「休み」という終日の予定を入れれば、サイトはその日を休みとして扱う。新しく覚えることは、ありません。
出した指示店主が普段使っている Google カレンダーに予約を書くと、その時間がサイトの空きから消えるようにしたい。専用の予約管理画面は作らない。カレンダーに終日の「休み」を入れたら、その日は臨時休業としてサイトに反映されるように。
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ここが一番大事なところです。カレンダーには「カット 田中さん」と、お客さんの名前が入っています。これがそのままサイトに出てしまっては、お店として困ります。そこでサイトが受け取るのは「その時間が空いているかどうか」だけにしました。名前や内容は途中で捨てられて、サイトには一切届きません。店主は名前つきで普段どおり書けて、でもサイトに出るのは日付と時刻だけ。両立させることが、この仕組みの肝です。
出した指示カレンダーにはお客さんの名前を書くけれど、それは絶対にサイトに出さないでほしい。サイトに渡すのは「何時から何時が埋まっている」という時間の情報だけにして、予約の名前や内容は届かないようにする。
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空いてる日時を見つけたら、その枠をタップします。すると「7/3(金) 12:00〜 / カット」と日時とメニューがまとまって、LINE のメッセージに最初から入った状態になる。あとは送るだけ。予約フォームも、会員登録も、ありません。ひとりで店に立つ人にとって、ネット予約システムは維持のほうが負担になりがちです。だから「この日この時間、空いてますか」だけで済むところまで削りました。決めるのは人と人で、いい。
出した指示予約システムは作らない。空いてる枠を選んだら、その日時とメニューが LINE のメッセージに入った状態にして、送るだけで伝わるように。電話でもいい。「空いてますか」の一言で予約できる、それ以上は作らない。
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お客さんは、やりたいことを選ぶだけで行ける日が分かる。店主は、いつものカレンダーに予約を書くだけ。あいだをつなぐ仕組みが、名前を伏せて時間だけを運ぶ。デザインは、高円寺の古着屋と喫茶店の路地に馴染むよう、墨色とオリーブに明朝体、iOS風のすりガラスで静かにまとめました。サーバーも予約システムも要らず、Google カレンダー 1つで、席ひとつの美容室が「空いてる?」の問いに答えてくれる。これが day16 の答えです。
美容室だけでなく、ネイルサロン・整体・エステ・写真スタジオ・レンタルスペースなど、1対1で時間を予約する小さなお店なら、同じ仕組みで応用できます。予約は、いつもの Google カレンダーに書くだけ。お客さんの名前は、サイトに出ません。100連発の中で、もう少し追いかけてみます。
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